日本からほとんど出たことないけどTOEIC900点超えた

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から転載(というか移行)


6/28に受けていたTOEICの結果がWebで見られるようになっていて、おそるおそる確認したところ、過去最高のスコアを200点以上も上回る940点の飛躍だった。

今後もこのスコアを再現あるいは向上するために、今回の受験までにやったことを振り返り、よく言われるTOEICスコアと実際の英語力の乖離を小さくするために何をすべきか、自分なりに考えた。

振り返り

1. 英語力向上のためにやったこと

ネットラジオVOAとか聴いてた

効果は不明。耳が慣れたとかそれくらいの効果はありそう。

好きな英語の歌をソラで歌えるまで練習した

We are the World for Haitiから始めてLil WayneのHow to LoveGet a Lifeなど。 2~3日歌詞を見ながら口ずさんでたら歌えるようになった。 特にラップはアクセントなんかを気にしないといけないので、リスニング力向上に大きく貢献したと思う。

英語で書かれた本を読む

とくに意図も脈絡もなく、以前買ったまま読まずに放置していたものを掘り出してきて読んだ。

調べ物をするときに「まず日本語で検索する」のをやめた

仕事をしていて調べ物をするときも、最初から英語で検索したほうが結局は近道なことが多いので、「まず日本語で検索する」という癖は治す努力をした。

2. TOEIC対策のためにやったこと

いわゆるTOEIC対策本を買ってきてそれぞれ2周以上した。

TOEICスコア向上のためには英語力の向上はもちろんとして、問題の形式とか傾向とか時間配分とか、テクニック的な要素も大きいというのはよく言われるところ。

前回受験したのはもう2~3年前くらいになるのだけれど、その時までは「試験のテクニックなぞという本質的でないことに時間を費やすほど軟派じゃない」というよくわからないこだわりがあって、TOEIC対策と銘打ったものを意図的に避けていたフシがあった。

今回は人と勝負していたこともあって、なりふり構わずTOEIC対策本に手を出したのが功を奏したのは間違いない。

3. 直接関係ないけど効いたんじゃないかと思うこと

フランス語, ドイツ語, 中国語, スペイン語などいろんな言語をつまみ食いした

フランス語とドイツ語については中学校の英語レベル、中国語とスペイン語に至ってはほんのわずかの単語とフレーズを覚えている程度で、習熟度では英語に遠く及ばない。

しかし、日本語と英語以外の言語を学ぶことで、発音により敏感になるし、単語やフレーズを覚えるにしても、日本語と英語を結びつける短絡的な覚え方ではなくて、概念に日本語や英語やドイツ語がそれぞれつながるような立体的な覚え方になって楽しいし頭に入りやすい。


このあたりを今後も続ければ、次回も大きく点数を下げることはないだろうなという感覚がある。


TOEICのハイスコアで満足して終わらないために

「英語力」というと漠然としてつかみどころがないけれど、自分にとって最も不足しているのは「テンプレート」かなと思う。

たまに不明な単語や熟語があるくらいで、読んだり聞いたりするのはそれほど不自由ないし、日本語とそれほど変わらないスピードで書くこともできるし、文章を音読したり、予め考えておいたセリフを言うのも全く不自由ない。

しかし、会話やメールのようにそれなりに早いレスポンスが求められる場面とか、何か作業をしながら聞いたり話したり、そういうのはグッと難易度が上がる。

ある程度「こう来たらこう」というような、問いかけと応答のテンプレートが少ないので、相手の言うことを一言一句聞き逃さないように耳を傾けて、応答の文章を1から組み立ててそれを読み上げる感じのレスポンスになる。会話が少しスムースになったと言っても、文章の組み立てが早くなっただけだったりする。 テンプレートが頭のなかに整理されていつでも取り出せる状態になっていないとこれは難しいなと。

こういうことに関して ファスト&スロー (上) および ファスト&スロー (下) では、直感的に判断を下す「システム1」と、じっくり考えて判断を下す「システム2」という表現が使われていて、1桁同士の足し算などはシステム1が即座に判断を下す一方で、3桁同士の掛け算などになるとシステム2の出番、という具合。

システム1で会話のうちの何割かをこなせるように、というイメージでこれからも勉強していきたい。

どうしよう

好きなものを学習の中心に据えるのはやはり効果的なので、MLBの実況/解説の真似をするとか? ベタに映画のセリフをなぞるとか?

オンライン英会話も良いらしい。

あとは英語を使わざるを得ない環境に身を置くとか、周りをそういうふうに変えてしまうというのも良さそう。

何にしても、通勤電車の中ではやりにくいのが痛い。