テレビのカタログ
テレビを買い換えたいという知り合いに頼まれて一緒に各社のカタログを見ていたのだが,酷いものだった.
各ページに,これでもかといろいろな要素がつめ込まれているのに,ほとんど何も伝わってこない.
カタログに求めるもの
- 他社製品との違い
- モデル間の違い
- 自分が求めている条件を満たすモデルはどれ?
この3つがわかればよさそうなもの. さらにテレビの場合だと,
- テレビとレコーダー/プレイヤーの境目
- 選び方のポイント
みたいなコンテンツがあるとより親切な感じはする.
今回見たカタログのイケてないところ
売り手が載せたいもの&載せなければならないもの しか載っていない
カタログを見て買う人のことが一切無視されている感じがした.
各モデルの紹介ページには,要約すると
- これはすごいものですよ!
- あんな技術やこんな機能を搭載した最新モデルですよ!
という内容しかなくて,具体的にどうすごいのか,どんな機能なのか,さっぱり伝わってこない.技術に関しては載せる必要もない.
これは日本の家電メーカーの広告にありがち.技術力をアピールしたいあまり「こんな最先端のすごい技術を使ってます!」と言っているだけで,何ができるのか,ユーザにとって何が嬉しいのか,ということが無視される.
意味不明なメーカー用語の連発
製品の比較ページも同様で,あんな技術やこんな機能を搭載している/していないという比較がされているのだが,その技術や機能を表す用語が意味不明.
- 音波なんとかかんとか技術
- トリプルナントカカントカ
- etc.
専門用語ばかりでわかりづらい,とかならまだなんとかしようがあると思うのだが,全く一般的でない,メーカーの身内用語みたいな謎の用語ばかり.申し訳程度に解説があるものの,「音がいい感じに聞こえます」ということをクドクドと説明しているだけ.
あのカタログを見て,「自分が求めている製品はこれだな」とわかる人がいたら結構すごい.
テレビのコンテンツがつまらないから見る人が減ってるんだと思っていたけど,テレビ本体を買う気にもならないというダブルパンチだった.
追記
ついでに言うと,
こういう風に型番を意味不明な文字列で表すのも不親切極まるのでやめたほうが良い.